三ヶ月前に見てもらった右手の腫れの状態を見てもらうため代々木山下病院へ12時から14時のあいだの予約なので12時過ぎに出かける。出がけに本を持ってくるのを忘れ宮本輝の「月光の東」を「文教堂」で購入。地下鉄に乗ってバッグの中を良く見たらなんと読みかけの宮本輝「春の夢」が入っていた。で、とりあえず「春の夢』を読む。池袋での山手線に乗り換え「代々木」。この病院、相変わらずのごった返しでいったいどんなに儲かっているんだろうなんて余計な心配してしまう。先生、フェラリーに乗ってたりして。混んでる割にとんとん診療は進み終了。腕の具合は三ヶ月前の診断よりは良くなっているとの事。また、3ヶ月後に診察に来てください。さて、この後、大塚の病院に「透析」にいくのだけど時間が一時間ばかり余ったので代々木駅前の「スタパ」で「エスプレッソ」のんで「春の夢」の後半を一気に読み終えた。
引っ越した先のアパートで電灯がつかずに暗闇の中誤って柱に蜥蜴を生きたまま打ち付けてしまった大学生。柱に打ちつけられたまま生きつずける蜥蜴。ホテルのアルバイトの事、恋人の事、就職の事、母の事。執拗においまわす親父の借金取り立てのやくざ。親鸞の歎異抄。宮本輝はたぐいまれなストーリーテーラーでとても緻密な作家だ。さて、次は「月光の東」を読むぞ。なんだか最近宮本輝を読んでいるときが一番幸せだね。
いっけねぇ、代々木の「スタパ」にさっき買ったビニール傘忘れた。大塚のKIOSKでまた買った。そして大塚の駅からタクシーに乗って「東京健生病院」に「透析」のために向かう。三時間半の透析を終えて外に出たオレはまたまた傘を忘れた事に気がついた。ま、いいか。